1.Kinectって?
まずKinectとは何なのかというと、マイクロソフトが2010年にXbox360向けのコントローラーとして発売したものです。
最大の特徴は赤外線を利用した深度センサを搭載している点で、奥行きを取得することができます。
奥行きを取得できると何がいいかというと、人間の重心位置や関節の推定(スケルトントラッキング)などができ、体の動きをコンピュータのインタフェースとして利用できるようになります。
また、その他にもマルチアレイマイクを搭載してたりとなかなか高性能なインタフェースです。
図1.Kinect写真[Kinect公式サイトより] |
そして、Kinect SDKとはマイクロソフトがWindows7向けに用意したSDKです。ちなみにまだBeta版で商用利用は不可で
2.準備編
それでは、実際にKinect SDKを使う・・・前に環境の確認が必要です。
Kinect SDKは以下のハードが必要となります。
- Kinectセンサ (同梱版ではなく単体版で)
- デュアルコアで2.66GHz以上のプロセッサ
- Windows7に対応しているDirectX9.0c以上のグラフィックボード
- 2GB以上のメモリ(推奨は4GB以上)
こんな感じです。こう見ると結構きつそうですが最近のハードなら大丈夫だと思います。
また、CPUあたりはもっと低くてもいいんじゃないかなぁという印象。試す環境がないのでなんとも言えませんが…
最も注意すべき点として、KinectセンサはXbox360同梱のものでなく単体版を買いましょう。同梱版にはUSB接続するケーブルが付属してません。
ソフト側では以下の環境が必要です。
- OS:Windows7(32bit or 64bit)
- Visual Studio 2010 Express or other 2010 edition
- .Net Framework 4.0
OSがWindows7必須ってあたりがなんともマイクロソフトらしいです。ただ、Vistaで動かした人もいるとか…?
3.インストール編
では、実際にインストールしてみましょう!といってもインストール自体はとても簡単です。
まず、KinectSDK公式サイトに飛びましょう。
なんかよーわからんプロモーションみたいなのが流れますが気にせず上の「download」をクリック、するとダウンロードのページに飛びます。
32bitOSの方はkinectsdk32.msi 64bitOSの方はkinectsdk64.msi をダウンロードしましょう。
ちなみに私は64bitOSなので、kinectsdk64.msiをダウンロードしてきます。
ダウンロードしたファイルを実行するとインストールが始まります。
図2.KinectSDKインストーラー画面 |
インストーラー画面は英語ですが基本的にはNextを押していけばインストールできます。インストールをすると自動的にドライバまでいれてくれるあたりが優秀(OpenNIはインストールが面倒すぎる・・・)
さてインストールが終わるといくつかのサンプルプログラムも入るので実行してみましょう。
スタートメニューの
[すべてのプログラム]→[Microsoft Kinect for Windows SDK BETA]→Sample Skeleton Viewer
を実行すると、RGBカメラや深度センサ、スケルトントラッキングの結果を確認することができます。
もちろんKinectはPCにつないでおきましょう。
図3.Sample Skeleton Viewer実行結果 |
まぁこんな感じで実行結果が表示されます。
左から深度センサ-スケルトントラッキング-RGBカメラの取得結果が表示されてますね。(ちなみにRGBカメラの結果にはモザイク処理を入れてます。恥ずかしいから)
このように、人間の関節を取得できるのは凄く面白くて夢が広がりますね!
次回は実際のプログラミングを書いていきたいと思います!
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